家計簿の予算の立て方|手取りから決める6ステップ
家計簿の予算の立て方は、手取りから先に貯金と固定費を引き、残ったお金を食費や日用品などの費目に配るのが基本です。配る金額は「理想の割合」ではなく、過去2か月に実際に使った額を出発点にすると、1か月目から崩れにくくなります。
要点まとめ
予算とは、「今月は何に、いくらまで使うか」を月の初めに決めておくことです。家計簿が「使ったあとの記録」なら、予算は「使う前の線引き」にあたります。
決め方は次の6ステップです。
- 毎月の手取りを確かめる(ボーナスは別にしておく)
- 先に貯金する額を決める
- 毎月ほぼ同じ額が出ていく固定費を書き出す
- 帰省や家電、年払いのサービスなどの特別費を月割りで取り分ける
- 残りを、過去2か月の実績を見ながら費目に配る
- 1か月使ってみて、月末にズレた費目だけ直す
最初の月から完璧に合わせる必要はありません。予算は3か月ほど回して、自分の暮らしに合う数字に近づけていくものです。
予算を立てる前に用意するもの
用意するのは3つだけです。
- 給与明細(手取り額がわかるもの)
- 口座とクレジットカードの明細、2か月分
- 家計簿の記録があれば、その2か月分
家計簿をまだつけていなくても大丈夫です。カード明細と口座の引き落としを見るだけで、支出のかなりの部分はわかります。現金で払ったものは、思い出せる範囲で「食費1万円くらい」と大まかに書き出しておけば十分でしょう。
家計簿の予算の立て方6ステップ
1. 毎月の手取りを確かめる
基準にするのは額面ではなく、税金や社会保険料が引かれたあとの手取りです。月によって残業代で上下するなら、少ないほうの月に合わせておくと、足りなくなる心配が減ります。
ボーナスは毎月の予算に混ぜません。支給額が決まっていなかったり、減ったりすることもあるからです。特別費や貯金に回す「別枠」として考えます。
2. 先に貯金する額を決める
給料が入ったら最初に貯金分を別の口座へ移し、残りで暮らす「先取り貯金」の形にします。余ったら貯金する、という順番だと、月末にはたいてい何も残っていません。
金額は無理のない額から始めます。手取りの1割が難しければ、まずは1万円でもかまいません。少ない額でも毎月続いていれば、あとから増やすのは難しくありません。
3. 固定費を書き出す
家賃、スマホ代、ネット回線、保険料、サブスクなど、毎月ほぼ同じ額が出ていくものを書き出します。年払いのものは、次の特別費にまとめて月割りします。
固定費は予算というより「決まっている支出」です。ここでは金額を書き出すだけにして、削るかどうかは別の日に考えましょう。
4. 特別費を月割りで取り分ける
予算が崩れる一番の原因は、毎月は出ていかないお金です。帰省の交通費、家電の買い替え、結婚式のご祝儀、誕生日のプレゼント、車検などがこれにあたります。
1年分をざっくり書き出して合計し、12で割った額を毎月取り分けておきます。年に12万円かかりそうなら、月1万円です。特別費専用の口座や封筒に分けておくと、使ったときに生活費の予算を食いつぶさずに済みます。
5. 残りを費目に配る
手取りから貯金・固定費・特別費を引いた残りが、毎月やりくりするお金です。これを食費、日用品、交通、交際費などに配ります。
配るときは、過去2か月の実績を見てください。食費に毎月3万5,000円使っている人が、いきなり2万円の予算を立てても、たいてい2週目で崩れます。最初は実績どおりか、実績より少しだけ下げた額にしておきましょう。
実績を全部足すと残りに収まらない場合は、まず外食や娯楽など下げやすい費目から少しずつ削ります。それでも足りなければ、先取り貯金の額を一時的に下げて、翌月以降に戻しましょう。食費や水道光熱を一気に削ると、長続きしません。
配り終わって残った分は「予備費」にします。急な出費や、予算を少し超えた費目の穴埋めに使う枠です。
6. 1か月使って、月末に直す
1か月が終わったら、予算と実際の支出を費目ごとに並べます。直すのは、大きくズレた費目の翌月の金額だけ。
毎月オーバーする費目は、予算が現実より低すぎるのかもしれません。逆に毎月大きく余る費目は、その分を貯金や予備費に移せます。
計算例:手取り25万円の一人暮らし
数字はあくまで計算の流れを示すための例です。
| 区分 | 項目 | 月の予算 |
|---|---|---|
| 先取り貯金 | 貯金用の口座へ | 30,000円 |
| 固定費 | 家賃 | 72,000円 |
| 固定費 | スマホ・ネット | 9,600円 |
| 固定費 | 保険・サブスク | 4,400円 |
| 特別費 | 年12万円÷12 | 10,000円 |
| 変動費 | 水道光熱 | 11,000円 |
| 変動費 | 食費(自炊) | 32,000円 |
| 変動費 | 外食・カフェ | 16,000円 |
| 変動費 | 日用品 | 7,000円 |
| 変動費 | 交通 | 6,000円 |
| 変動費 | 服・美容 | 12,000円 |
| 変動費 | 娯楽・交際 | 18,000円 |
| 変動費 | 医療・学び | 6,000円 |
| 予備費 | 調整用 | 16,000円 |
| 合計 | 250,000円 |
計算の順番はこうです。手取り25万円から、貯金3万円、固定費8万6,000円、特別費1万円を引くと、残りは12万4,000円。そこから変動費に10万8,000円を配り、残った1万6,000円を予備費にしました。
特別費の年12万円は、帰省5万円、家電・家具3万円、ご祝儀やプレゼント2万円、年払いのサービス2万円を足した数字です。人によって中身は大きく変わるので、自分の1年を思い出して書き出してみてください。
割合の目安はどう使う?
割合の目安の一例に、「手取りの50%を必要な支出、30%を楽しみ、20%を貯金に」という50/30/20の考え方があります。わかりやすい反面、家賃の相場や家族の人数で前提が大きく変わるため、そのまま当てはめると合わない人も多いはずです。
おすすめは、自分の予算を立てたあとにチェック用として使う方法です。上の計算例なら、貯金は手取りの12%、家賃は約29%。家賃が目安より高いとわかれば、ほかの費目で無理をしすぎていないか見直すきっかけになります。
月の途中で予算を確かめる方法
予算は立てっぱなしにすると、月末に気づいたときには手遅れになりがちです。確かめるのは月に2〜3回、5分ほどで足ります。
見るのは「残りの予算 ÷ 残りの日数」です。たとえば食費の予算が3万2,000円で、15日の時点で1万8,500円使っていたとします。残りは1万3,500円、30日の月なら残り15日なので、1日あたり900円です。
1日900円なら、自炊中心でまだ回せそうです。数字が1日300円まで減っていたら、週末の外食を1回減らす、と早めに手を打てます。
予算オーバーしたときの立て直し方
予算を超えても、どこで超えたかがわかれば次の月に生かせます。立て直すときの順番は、次の3つです。
- まずは予備費から埋めます。そのための枠なので、足りればほかの費目は触らなくて大丈夫です。
- 予備費で足りなければ、同じ月の別の費目から移します。外食が超えたら娯楽を少し減らす、といった形で、合計が予算内に収まれば問題ありません。
- 3か月続けて同じ費目が超えるなら、その予算が低すぎるサインです。翌月から現実の額に上げて、代わりにどこを下げるかを決めましょう。
先取り貯金には手をつけないのが基本です。どうしても足りない月は、貯金を崩す前に「何に使ったか」を家計簿で確かめておくと、翌月の予算に反映できます。
余った月の扱いも、先に決めておきましょう。翌月の同じ費目に繰り越すか、貯金に回すか。どちらでもかまいませんが、決めずにいると、なんとなく使ってしまいがちです。
Furtuneでできること
もふもふ家計簿のFurtune(ファーチュン)は、口座やカードの情報をアプリに渡さない手入力の家計簿です。預けていない情報がアプリから漏れることはなく、家計簿のデータはスマホの中だけに保存されて運営者には送られません。
金額を自分で入力するからこそ、予算の減り方も見えてきます。コンビニやカフェの小さな支出が、どの予算を削っているかに気づきやすくなります。
- 支出のカテゴリごとに月の予算を設定し、月末までの1日あたりの残りを表示
- 記録の途中で「記録すると◯%」と、その予算をどれだけ使うかがわかる
- 選んだ警告ライン(70%・80%・90%のいずれか)に達したときと、予算を超えたときに通知
- 使わなかった予算を翌月に回す「残額の繰り越し」(オン・オフを選べます)
予算内で1か月を終えると、もふもふハウスに瓶が1つ増えます。超えても何かが減ることはありません。
よくある質問
家計簿の予算は何項目くらいに分ければいいですか?
最初は6〜10項目くらいが扱いやすいです。細かく分けるほど記録のときに迷い、予算も管理しきれなくなります。食費と外食を分けるかどうかなど、自分が気にしたいところだけ細かくしてください。
予算は給料日から始めたほうがいいですか?
給料日から次の給料日までを1か月として予算を立てると、手元のお金と予算が合いやすくなります。カレンダーどおりの1日〜月末でもかまいません。どちらにしても、毎月同じ区切りにしておくと前の月と比べやすくなります。
共働きの夫婦は、予算をどう立てればいいですか?
家賃や食費などの共通費をいくら出し合うかを先に決め、その共通費の中で予算を立てる形が整理しやすいです。それぞれの自由に使えるお金は、個人の予算として別に考えます。
収入が毎月違う場合はどうすればいいですか?
過去半年〜1年で一番少なかった月の手取りを基準に予算を立てます。それより多く入った月は、差額を貯金や特別費に回しておくと、少ない月の穴埋めに使えます。
予算を立てても守れません。どうすればいいですか?
予算が低すぎるか、特別費が予算に入っていないことが多いです。まずは過去2か月の実績どおりの予算にして、守れた月を作るところから始めてみてください。月の途中で「残り÷日数」を1回確かめるだけでも、月末の崩れ方は変わります。
口座をつながずに、手入力で予算を立てて続けたい方は、まずは食費とカフェの2つだけ、Furtuneで予算を設定してみてください。Google Playで見る