家計簿の項目の分け方|迷わない費目一覧と決め方
家計簿の項目は、まず毎月ほぼ同じ額の「固定費」と、月ごとに変わる「変動費」に分け、その中を合わせて8〜10個の費目にすると迷いにくくなります。迷う支出は「何のために払ったか」で決め、ATMの引き出しや貯金のようなお金の移動は費目にしません。
要点まとめ
項目の分け方で家計簿が止まる原因は、たいてい2つ。「細かすぎる」か「ルールが毎回違う」かです。最初は次の形で始めてみてください。
- 固定費:住まい、水道光熱、通信、保険
- 変動費:食費、日用品、交通、衣服・美容、娯楽・交際、その他
分けるときのルールは3つだけ。支払い方法ではなく使い道で分けること。迷った支出は一度決めたら毎回同じ費目に入れること。30秒考えても決まらなければ「その他」に入れること。
ATMで現金を下ろした、電子マネーにチャージした、カード代金が引き落とされた、貯金用の口座に移した。こうした動きは、お金の置き場所が変わっただけなので費目に入れません。総務省統計局の家計調査(収支項目分類一覧、2025年1月改定)でも、預貯金やカード代金の返済は日々の生活費(消費支出)とは別に扱われています。
まずは固定費と変動費の2つに分ける
固定費は、家賃、電気やガス、スマホ代、保険料のように、毎月だいたい決まった額が出ていくお金です。変動費は、食費や日用品、交際費のように、使い方しだいで増えたり減ったりするお金を指します。
この2つを先に分けておくと、月末の見方が変わります。固定費は一度見直せばその後の毎月に効いてきますが、変動費は日々の使い方で上下します。家計簿で毎日気にするのは変動費のほうで、固定費は数か月に1回確かめる程度で十分です。
電気代やガス代は季節で金額が変わりますが、毎月払うものなので固定費に入れておくほうが扱いやすいです。
基本の費目一覧(10項目)
初めての人や、一度やめて再開する人は、次の10項目から始めると手が止まりにくくなります。
| 費目 | 区分 | 入るもの(例) |
|---|---|---|
| 住まい | 固定費 | 家賃、管理費、住宅ローン |
| 水道光熱 | 固定費 | 電気、ガス、水道 |
| 通信 | 固定費 | スマホ代、ネット回線 |
| 保険 | 固定費 | 生命保険、医療保険の保険料 |
| 食費 | 変動費 | スーパー、コンビニ、外食、カフェ |
| 日用品 | 変動費 | 洗剤、ティッシュ、シャンプー |
| 交通 | 変動費 | 電車、バス、タクシー、ガソリン |
| 衣服・美容 | 変動費 | 服、靴、美容院、化粧品 |
| 娯楽・交際 | 変動費 | 趣味、動画や音楽のサブスク、飲み会、プレゼント |
| その他 | 変動費 | どこにも入らないもの |
子どもがいるなら「教育」「子ども」、ペットがいるなら「ペット」、病院に通う月が多いなら「医療」を足してください。年に数回の大きな出費(家電、帰省、車検、年会費)が気になる人は「特別費」を1つ作っておくと、ふだんの月と混ざりません。
足すのは、毎月の合計を見たい費目だけです。「なんとなく分けておきたい」ものは、メモ欄に書けば十分です。
細かさは「何を知りたいか」で決める
項目数に正解はありません。家計簿で何を知りたいかによって、ちょうどいい細かさが変わります。
| 知りたいこと | 項目数の目安 | 分け方の例 |
|---|---|---|
| 毎月いくら残るかだけ | 5項目 | 固定費、食費、日用品、特別費、その他 |
| 何にいちばん使っているか | 8〜10項目 | 上の基本の一覧 |
| 食費や娯楽をもっと削りたい | 12〜15項目 | 食費を「自炊」「外食・カフェ」に、娯楽を「趣味」「交際」に分ける |
細かくするのは、気になる費目だけで構いません。食費が多いと感じたら食費だけを2つに分け、ほかは基本のままにします。全部を細かくすると、記録のたびに考える時間が増えて続きにくくなります。
迷いやすい支出の振り分け表
迷うのは、たいてい同じ場面です。先に自分の答えを決めておくと、記録が速くなります。下は一例なので、自分の生活に合わせて書き換えてください。
| 支出 | 入れる費目 | 決め方 |
|---|---|---|
| コンビニで弁当と洗剤を一緒に買った | 金額の大きいほう | 基本は1回の買い物を1つの費目にまとめる |
| ドラッグストアで薬とシャンプー | ふだんは金額の大きいほう | 薬が数千円以上なら医療(なければその他)に分ける |
| 1人で入ったカフェ | 食費 | 外食を分けているなら外食・カフェ |
| 友人との飲み会 | 娯楽・交際 | 人と会うためのお金は交際 |
| 動画や音楽のサブスク | 娯楽・交際 | スマホ代や回線だけを通信に入れる |
| ネット通販 | 買ったもので分ける | 送料も同じ費目に入れる |
| 美容院・化粧品 | 衣服・美容 | 日用品と分けると見直しやすい |
| ご祝儀・お見舞い | 特別費(なければ娯楽・交際) | 毎月ないものは特別費 |
| 電子マネーやカードで払った昼食 | 食費 | 払い方は費目に関係ない |
見落としやすいのは最後の行です。「カード払い」「PayPay」のような費目を作ると、何に使ったかが見えなくなります。払い方は口座(財布、銀行、カード、電子マネー)で分け、費目は使い道で分ける、と覚えておくと混ざりません。
費目にしないお金の動き
家計簿の合計が実際より多く見える原因の多くは、お金の移動を支出として書いてしまうことです。次の4つは費目に入れません。
- ATMで現金を引き出した
- 電子マネーやQRコード決済にチャージした
- クレジットカードの代金が口座から引き落とされた
- 貯金用の口座や積立に移した
どれも自分のお金の置き場所が変わっただけで、何かを買ったわけではありません。支出として書くのは、現金や電子マネーやカードで実際に買い物をしたときの1回だけです。カード払いなら、使った日に支出として書き、引き落としの日は「口座からカードへの移動」として書きます。
国の統計でも同じ考え方をしています。総務省統計局の家計調査 収支項目分類一覧(2025年1月改定)では、預貯金やクレジットカード代金の返済は「実支出以外の支払」として、食費や住居費などの消費支出とは別に分けられています。
給料から引かれる所得税や住民税、社会保険料も、同じ表では「非消費支出」として消費支出とは別です。手取りで家計簿をつけるなら、天引きされた分は記録しなくても家計簿は成り立ちます。
国の家計調査ではどう分けている?
総務省統計局の家計調査では、2025年1月改定の収支項目分類一覧で、消費支出を次の10の大きな分類に分けています。
| 家計調査の分類 | 基本の費目一覧でいうと |
|---|---|
| 食料(外食を含む) | 食費 |
| 住居 | 住まい(住宅ローンの返済は統計では消費支出の外) |
| 光熱・水道 | 水道光熱 |
| 家具・家事用品 | 日用品(洗剤やティッシュ。シャンプーは「その他」側) |
| 被服及び履物 | 衣服 |
| 保健医療 | 医療 |
| 交通・通信 | 交通、通信(ネット回線は統計では「教養娯楽」) |
| 教育 | 教育 |
| 教養娯楽 | 娯楽(趣味、本、映画などの入場料) |
| その他の消費支出 | 美容院・化粧品、交際費、こづかいなど |
保険料は種類によって住居や諸雑費などに分かれているので、家計簿では「保険」1つにまとめたほうが管理が楽です。
統計のための分類なので、そのまま家計簿にすると「交通と通信が1つ」「ネット回線が教養娯楽」「美容院がその他」のように、自分で見直したい単位とずれる部分があります。家計簿では、自分が減らしたいもの、見張りたいものを1つの費目にまとめておくと見直しが進みます。
一方で、家計調査の分け方にそろえておくと、統計の数字と自分の家計を比べやすくなります。比べたい人は、この10分類をベースに使うのも手です。
分類例:手取り24万円の一人暮らし
基本の10項目で1か月を分けると、たとえばこうなります。数字は説明のための例です。
| 費目 | 金額 | 中身の例 |
|---|---|---|
| 住まい | 72,000円 | 家賃・管理費 |
| 水道光熱 | 9,800円 | 電気、ガス、水道 |
| 通信 | 9,380円 | スマホ4,980円、ネット回線4,400円 |
| 保険 | 3,500円 | 医療保険 |
| 食費 | 38,000円 | スーパー、コンビニ、外食 |
| 日用品 | 5,200円 | 洗剤、ティッシュなど |
| 交通 | 4,600円 | 定期外の電車、バス |
| 衣服・美容 | 8,000円 | 美容院、服 |
| 娯楽・交際 | 16,000円 | 飲み会2回、サブスク、本 |
| その他 | 3,700円 | 郵送料、修理代など |
| 合計 | 170,180円 |
同じ月に、貯金用口座へ3万円移した、ATMで2万円下ろした、カード代金が4万5,000円引き落とされた、電子マネーに5,000円チャージした、という動きもありました。どれも上の表には入れていません。カードで買った分は、使った日にそれぞれの費目に記録済みだからです。
手取り24万円から支出170,180円を引くと、69,820円が残る計算です。そのうち3万円は貯金用口座に移したので、この月に自由に使えるお金として残ったのは39,820円になります。カード代金の引き落としは前の月に使った分のことが多いので、普通預金の残高とはずれることがあります。
この表を見ると、変動費でいちばん大きいのは食費の38,000円です。食費をもっと見たくなったら、翌月から「自炊」と「外食・カフェ」に分ければ十分で、ほかの費目は変えなくて済みます。
1か月使ったら、項目を見直す
月末に費目別の合計を見て、次の3つだけ確かめます。
- 「その他」が支出全体の1割を超えていないか。超えていたら、中身を見て多いものに費目を1つ作ります
- 1回も使わなかった費目はないか。あれば、近い費目にまとめます
- 毎回悩んだ支出はないか。あれば、振り分け表に自分の答えを書き足します
項目を途中で変えても問題ありません。
Furtuneでできること
もふもふ家計簿のFurtune(ファーチュン)は、銀行やカードと連携しない、手入力の家計簿アプリです。口座やカードの情報をアプリに渡さないので、預けていない情報がアプリから漏れることはありません。家計簿のデータはスマホの中だけに保存され、運営者には送られません。
記録のたびに自分で金額を打ち、費目を選ぶので、「何に、いくら」を毎回目にします。コンビニの数百円やサブスクのように、自動で取り込むと読み流しがちな支出も、費目を選ぶ一瞬で気づきやすくなります。
- 食費、交通、住まい、水道光熱、娯楽、医療、その他などの費目が最初から入っていて、名前・アイコン・色の変更、並べ替え、非表示は無料です。新しい費目を作ることもできます(Pro)
- 支払先を入力して候補を選ぶと、前回その支払先で使った費目が入ります
- ATMの引き出しやカードの引き落としは「振替」で記録するので、支出の合計に混ざりません(口座は無料で2つまで、3つ以上はPro)
- 月末は「レポート」の円グラフで費目別の割合を確認できます
記録を続けるとコインがたまってもふもふハウスが育つので、かわいい動物と貯金を続けるきっかけにもなります。
よくある質問
家計簿の項目はいくつがいいですか?
初めてなら8〜10項目がちょうどいい目安です。毎月いくら残るかだけ知りたいなら5項目でも足ります。細かくしたいときは、気になる費目だけを分ければ記録の手間はあまり増えません。
日用品と雑費はどう分ければいいですか?
洗剤やティッシュのように毎月買う消耗品は日用品、それ以外でどこにも入らないものはその他(雑費)にまとめると分かりやすいです。その他が増えてきたら、中身を見て多いものに費目を1つ作ります。
途中で項目を変えてもいいですか?
いつでも変えられますよ。変えた月は前の月と比べにくくなりますが、翌月からは同じ分け方で比べられます。悩む費目を残したまま続けるより、早めに直したほうが記録は楽です。
特別費はどんな支出に使いますか?
家電の買い替え、帰省、車検、年会費、ご祝儀のように、毎月はないけれど金額が大きい支出です。ふだんの費目に混ぜると、その月だけ食費や娯楽が急に増えたように見えるので、分けておくと月ごとの比較がしやすくなります。
夫婦や家族の家計簿は、項目をどう分けますか?
基本の費目はそのままで、家族全員で使う「共通費」と、それぞれが自由に使う「こづかい」を分けると話し合いやすくなります。子どもがいるなら「教育」や「子ども」を足してください。誰の支出かを細かく分けたい場合も、まずは共通費とこづかいの2つから始めると続けやすいです。
税金や社会保険料は家計簿に書きますか?
手取りで家計簿をつけるなら、給料から天引きされている分は書く必要はありません。総務省の家計調査の分類でも、税金や社会保険料は日々の生活費とは別の「非消費支出」として扱われています。自分で納める税金がある場合は、「税・社会保険」の費目を1つ作ると見落としにくくなります。
費目を選ぶたびに「何に、いくら」が見える家計簿を、銀行やカードとつながずに始めたい方は、Furtuneを試してみてください。Google Playで見る