クレジットカードの家計簿のつけ方|二重計上しない記録法
クレジットカードの家計簿は、カードを使った日に「支出」として1回だけ記録するのが基本です。口座から引き落とされた日には、支出として書きません。引き落としは、普通預金からカードへお金を移しただけの「振替」として扱います。
要点まとめ
カード払いの家計簿でつまずくのは、「使った日」と「お金が口座から出ていく日」が1〜2か月ずれるからです。このずれを整理するルールは3つあります。
- 使った日に、カード払いの支出として記録する
- 口座から引き落とされた日は、支出ではなく「普通預金→カード」の振替にする(ノートやエクセルなら、引き落とし日には何も書かない)
- 月に1回、カードの利用明細と家計簿を見比べる
こうすると、支出は使った月に1回だけ数えられ、口座の残高も通帳と合います。分割払いやリボ払いも、購入額は使った日に記録し、手数料は請求された月の支出にすれば、同じ考え方で整理できます。
利用日と引き落とし日、どちらで記録する?
記録の基準は、大きく2つに分かれます。
| 基準 | 向いている人 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 利用日(使った日) | 何にいくら使ったかを月ごとに知りたい人 | 引き落とし日に、もう一度支出として書かない |
| 引き落とし日 | 口座の残高だけを追いたい人、カードは月数回だけの人 | 10月に使った分が11月や12月の支出になり、月ごとの比較がずれる |
おすすめは利用日です。家計簿をつける目的の多くは「今月は何にいくら使ったか」を知ることなので、使った月に支出が載っているほうが振り返りやすくなります。
引き落とし日で記録する方法が間違いというわけではありません。ただ、途中で基準を変えると、ある月は二重に、ある月はゼロになります。どちらにするか最初に決めて、ずっと同じ基準で続けてください。
締め日と引き落とし日の流れ
カードの請求は、「締め日」までの利用分がまとめられ、決まった「支払日」に口座から引き落とされる流れです。締め日と支払日はカード会社やカードの種類で違うので、会員サイトや利用明細で自分のカードの日付を確かめておきましょう。
ここでは仮に「月末締め・翌月27日払い」のカードで考えます。
- 10月1日〜31日に使った分が、10月31日で締められる
- 締め日のあと請求額が確定し、利用明細で見られるようになる
- 11月27日に、その合計が普通預金から引き落とされる
家計簿の上では、10月に使った分は10月の支出です。11月27日に動くのは、支出ではなく「口座のお金がカードの支払いに移った」という事実だけ。
クレジットカードの家計簿のつけ方4ステップ
1. カードを「口座」としてひとつ作る
家計簿の中に、普通預金とは別にカード用の欄を作ります。アプリなら口座の種類で「クレジットカード」を選び、ノートやエクセルなら「カード払い」の列を1本足すだけです。
カードを複数持っているなら、1枚ずつ分けておくと引き落とし額と照らし合わせやすくなります。
2. 使ったら、その日に支出として記録する
カードで払ったら、日付、金額、何に使ったか(食費・日用品など)、どのカードか、を記録します。レシートがなければ、カード会社のアプリや利用速報のメールに出る金額でかまいません。
夜にまとめて書く場合も、日付は使った日にしておきます。
3. 月に1回、利用明細と見比べる
請求額が確定したら、利用明細と家計簿の記録を1件ずつ見比べます。書き忘れがあれば、その日付で追加しましょう。
ネット通販やサブスクは、明細の店名が実際のサービス名と違う表記になっていることがあります。思い当たらない名前が出てきたら、注文メールや契約中のサービスと照らし合わせてください。
4. 引き落とし日は「振替」で記録する
引き落とし日には、普通預金からカードへ、請求額と同じ金額を振替として記録します。普通預金の残高が減り、カードの未払い分からその月の請求額がなくなります。
支出の合計は増えません。
計算例:10月のカード払いを記録する
数字は流れを示すための例です。月末締め・翌月27日払いのカードで、10月1日の普通預金の残高を20万円とします(給料などほかの入出金は省いています)。
| 日付 | 内容 | 金額 | 記録のしかた |
|---|---|---|---|
| 10月3日 | スーパー | 4,320円 | 支出(カード) |
| 10月9日 | ドラッグストア | 1,980円 | 支出(カード) |
| 10月15日 | 動画配信 | 990円 | 支出(カード) |
| 10月22日 | ネット通販 | 3,500円 | 支出(カード) |
| 10月28日 | 外食 | 6,200円 | 支出(カード) |
| 11月27日 | カードの引き落とし | 16,990円 | 振替(普通預金→カード) |
10月の支出は、4,320円+1,980円+990円+3,500円+6,200円で16,990円です。10月31日の時点で、普通預金は20万円のまま、カードの未払い分が16,990円あります。
11月27日の振替で、普通預金は20万円から183,010円になり、カードの未払い分は(11月にカードを使っていなければ)0円に戻ります。11月の支出には、この16,990円は入りません。
もし11月27日にも「支出」で16,990円を入れていたら、10月と11月で合わせて33,980円を使ったことになってしまいます。実際に使ったのは16,990円なので、ちょうど1か月分のカード代が水増しされる計算です。
二重計上が起きやすい4つの場面
二重に数えてしまうのは、たいてい次のどれかです。
- 引き落とし日に、カードの請求額を「カード代」などの支出で入れてしまう
- ネット通販の購入を記録したうえで、明細を見ながら同じ買い物をもう一度入れてしまう
- 電子マネーやQRコード決済にカードでチャージした金額を支出にし、チャージした残高で買い物したときにも支出にしてしまう
- 家族カードの利用分を、本人と家族の両方の家計簿に書いてしまう
チャージは、カードから電子マネーへお金を移しただけなので振替にします。支出として数えるのは、電子マネーで実際に買い物をしたときの1回だけです。
分割・リボ・返品・ポイント払いはどう書く?
迷いやすい支払い方を表にまとめました。どれも「使った日に購入額を1回」「お金の移動は振替」の考え方は同じです。
| 場面 | 記録のしかた |
|---|---|
| 分割払い | 購入額の全額を使った日に支出。毎月の引き落としは振替。分割手数料は請求された月に支出 |
| リボ払い | 分割払いと同じ。手数料は明細に載った月に支出 |
| 返品・キャンセル | 同じ月のうちなら元の支出を消す。返金が翌月以降なら、返金された日に収入(返金)で記録 |
| ポイントで支払額を減らした | カードに実際に請求された金額を支出にし、ポイント分はメモに残す |
| 年会費 | 請求された日に支出。年に1回の固定費として予算に入れておく |
| 電子マネーへのチャージ | カード→電子マネーの振替。買い物のときに支出 |
分割払いで「毎月の支払額を支出にしたい」という人もいます。その場合は購入日には何も書かず、毎月の引き落とし額を支出にします。どちらの方法でもかまいませんが、1つの家計簿の中では片方にそろえてください。
国民生活センターによると、リボ払いはあらかじめ決めた一定額を毎月払う方法で、支払いが長引くと手数料がかさむことがあります。自動でリボ払いになる設定のカードもあるため、利用明細を毎月確認し、不明な点はすぐカード会社に連絡するよう呼びかけています(国民生活センター「利用明細は必ず確認!意図せぬリボ払いに注意」2025年10月23日公表)。
家計簿に手数料の行が毎月出てくるなら、支払い方法の設定を一度見直すきっかけにしてください。
ノートやエクセルでつける場合
ノートや簡単なエクセル表では、口座の残高までは追わないことが多いので、ルールを1つにしぼります。カード払いは使った日に支出として書き、引き落とし日には何も書きません。
口座の残高もあわせて管理したいなら、カードごとに「今月の引き落とし予定額」を1行メモしておくと便利です。上の例なら「11月27日 16,990円 引き落とし予定」。給料日前に口座が足りるかどうかも、その1行で確かめられます。
毎月の明細チェックも家計簿の一部
利用明細を見比べる作業は、書き忘れを見つけるためだけのものではありません。使った覚えのない請求や、自動でリボ払いになっていた設定に早く気づけるのも、毎月見ているからです。
家計簿をつけていれば、明細の1行ごとに「これは10月3日のスーパー」と答え合わせができます。答えの出ない行が残ったら、まずは家族の利用や注文メールを確かめ、それでもわからなければカード会社に問い合わせましょう。困ったときは、消費者ホットライン188からお住まいの地域の消費生活センターなどに相談できます(上記の国民生活センターの案内より)。
Furtuneでできること
もふもふ家計簿のFurtune(ファーチュン)は、カードや口座と連携しない、手入力の家計簿アプリです。カード番号やログイン情報をアプリに渡さないので、預けていない情報がアプリから漏れることはありません。家計簿のデータはスマホの中だけに保存され、運営者には送られません。
カードの支払いを1件ずつ自分で入力すると、「今月はネット通販が3回」「解約したつもりのサブスクが2つ残っていた」といった、明細では読み流しがちな使い方に気づきやすくなります。
口座の種類で「クレジットカード」を選ぶと、カードの未払い分は負債として扱われます。引き落としは「普通預金→クレジットカード」の振替で記録でき、この記事の計算例のとおりに入力できます。
- 「照合」の画面で、利用明細と見比べながら1件ずつクリア済みにできます
- サブスクなど毎月決まった支払いは「定期支払い」に登録でき、前日の20時にお知らせが届きます(無料版は2件まで)
- レシートを撮影して金額や日付を読み取る「レシートを読み取る」(Pro)
無料版の口座は2つまでなので、普通預金とカード1枚ならそのまま始められます。カードを複数枚分けたい、現金も別に管理したいという場合は、Proで口座の数の上限が外れます。人に見られたくない家計簿なら、Face ID / パスコードロックをかけておくと安心です。
よくある質問
カードの引き落としは、家計簿の支出に入れなくていいのですか?
使った日に支出として記録しているなら、入れません。引き落としは、そのお金を口座から払っただけなので、アプリなら振替、ノートやエクセルなら記録なしにします。引き落とし日に書くと、同じ買い物を2回数えることになります。
カードを何枚も持っている場合はどうすればいいですか?
カードごとに欄を分けて記録すると、明細と見比べるときに迷いません。引き落とし口座が同じでも、カードの請求額はそれぞれ別に振替にします。使う枚数を2枚くらいまでにしぼると、記録も明細チェックも楽になります。
明細の合計と家計簿の記録が合わないときは?
まず、締め日をまたいだ利用がないか確かめてください。月末に使った分が翌月の請求に回っていることがよくあります。次に、書き忘れ、返品の反映漏れ、年会費や手数料の行を見ていくと、たいていの差は説明がつきます。
返品の返金が翌月にカードに戻ってきたら?
元の支出は買った月に残したまま、返金された日に同じ金額を収入(返金)として記録します。買った月の支出を後から消すと、締めたはずの月の数字が変わってしまうからです。同じ月のうちに返金されたなら、元の支出を消すだけで足ります。
家族カードの利用分はどう記録しますか?
誰が使ったかより、どの口座から引き落とされるかで考えます。家計の口座から払うなら家計簿のカード欄にまとめて記録し、メモに使った人の名前を残しておくと、あとで振り返りやすくなります。
カードの情報をアプリに渡さずに、手入力でカード払いを整理したい方は、まず普通預金とカード1枚の2つの口座から、Furtuneで記録してみてください。Google Playで見る
本記事は一般的な情報提供を目的としており、税務・法律・投資の助言ではありません。制度は変わることがあるため、リンク先の公式情報や専門家にご確認ください。